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2018.06.07 Thursday

心肺強度を基準にしない

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    JUGEMテーマ:競歩.ウォーキング.など

     

     

     

    みなさんいかがお過ごしでしょうか。

     

     

     

    6月に入ったということもあり、全国的にも気温や湿度が高くなってきているような気がします。

     

     

     

    また、非常に練習環境としては厳しい季節になってきているため、熱中症脱水症状には、特に細心の注意を払って行ってくださいね。

     

     

     

    また、話は変わりまして、最近、新トレーニングを始めました!



    その名も、「山田流トライアスロン」。笑



    ネーミングセンスがないって?



    いいえ、重要なのは内容です!!



    で、その内容は、



    60分ストロール

    ジムで30分バイクを漕ぐ

    トレッドミルで30分走る

    プールで30分泳ぐ



    通常のトライアスロン種目+「競歩」を入れたのが山田流のやり方です。



    この練習、全てこなすのには3時間近くかかるので、終わった後は結構、疲労します。^^;



    しかし、それなりの運動量を稼げるのと、それぞれ異なった動作をすることによって、全身の筋肉を使うことができるため、非常に良いトレーニングだと感じています。
    (様々な筋肉を使うことの重要性について触れている記事は→こちら←をご覧ください。)



    そして何より、競歩ではない練習をすることで、心身ともにリフレッシュできるなぁと、特に心理的な部分で大きな価値を感じています。



    また、水泳を真面目にやったのは小学生以来?だったので、最初は、100m泳いで休憩、また泳ぐ、というインターバル形式でやっていましたが、最近では、30分間止まらずに(ペースは遅いですが)泳ぎ続けることができるようになりました。



    やはり、「できなかったことができるようになる」というのは非常に嬉しいですよね^^



    また何か新しいトレーニングを開発したら紹介しますね〜。

     


     

     

     

    では本日の記事です。



    みなさんは、練習の良し悪しを評価する点として、

     

     


    心肺への負荷

     

     


    を重要視しすぎてはいませんか?

     

     


    また、心肺を追い込むことが練習の主な目的となってしまってはいませんか?

     

     


    これは、長距離走から競歩に転向した選手が陥りがちなことで、長距離走においては、心肺を追い込むことが重要視される反面、競歩では必ずしも心肺を追い込む練習が良い練習であるとは言えないためです。(私もその一人でした)

     

     


    競歩界の現状は、長距離から競歩に転向した選手がほとんどで、似た部分が多く、同じ長距離種目であることから、長距離走同様、

     

     


    追い込まないと強くなれない

     

     


    と考えられがちです。

     

     


    当然、ある程度の心肺への負荷は必要です。

     

     


    しかし、長距離ほど強い心肺への負荷というのは、競歩においてあまり必要ではなく、むしろ逆効果になってしまうのです。

     

     


    また、競歩において心肺負荷をかけるためには、この条件を満たさないといけないと私は思っています。

     

     


    それは、

     

     


    そのペースで違反を取られないレベルのフォームと技術があること」です。

     

     


    多くの人は技術がないのにも関わらず、呼吸に余裕があるからといって、無理にペースを上げたり、

     

     


    また、フォームを崩してまでも設定ペースに無理やり合わせようとして、悪いフォームで歩き続けてしまう選手が多いように感じます。

     

     


    特に注意したいのが、そのフォームが定着し、癖になってしまうことです。

     

     


    こうなってしまうと、フォーム改善で矯正することが難しくなるばかりか、最悪、修復不可能になってしまうこともあります。
     

     


    そして、「心肺的強度を高めないと練習にならないのではないか?」と感じる人もいるとは思います。

     

     

     

    ですが、技術がないにも関わらず、タイム設定を速くしすぎることは、

     

     

     

    ・力みが出る

    ・フォームの悪化

    ・悪いフォームに伴ってケガを招く

     

     

     

    ということが予想され、良い練習方法だとは思えません。

     



    また、私が競歩を初めたばかりの高校生のときから大切にしている、愛知陸協の競歩コーチである斉藤コーチから受けたアドバイスとして、

     

     


    ・心肺への負荷は最大でも8割ほど、よほど追い込んでも9割ほどで練習を行うこと
    ・フォームが崩れてしまうペースでは練習をしないこと
    ・良いフォームを維持できる範囲で練習を行うこと

     

     


    ということを教えていただきましたが、今もなおこの言葉は忘れていません。

     

     


    これは非常に重要なことであり、多くの人が気が付いていない、もしくは見落としてしまいがちな点です。

     

     


    特に、長距離走の場合は、多少フォームを崩してでも、我慢して心肺を追い込み、速く走ることを良しとしますが、

     

     


    競歩の場合は、

     

     


    フォームを維持できるくらいの余裕を持ったペース(8〜9割程)で練習すること

     

     


    が望ましいとされていることです。(初心者〜中級者の選手は特に!)

     

     


    長距離走においては心肺を追い込むことを第一としますが、競歩において、心肺を追い込むことは二の次であり、良いフォームを維持することが第一なのです。

     

     

     

    以前の記事で、私の高校時の練習メニューを紹介しましたが、勘のいい人はお気づきになった方もいたのではないでしょうか。

     

     


    1000m×4本を4分30〜20秒でしか練習を行っていないのに、(しかも間に休憩を入れるインターバルで)

     

     


    なぜ5000mを21分30秒(平均4分18秒)で歩くことができるのか?と。

     

     


    それは、フォームを維持できるペースで練習しているからです。

     

     


    要は、フォームを崩した状態の4分10秒よりも、良いフォームを維持できる4分20秒程度で余裕を持って練習する方が、結果として速いタイムで、かつ美しく、効率よく歩くことができるのです。

     

     


    もちろん、心肺を追い込むことは速く歩くために重要な要素ではありますが、

     

     


    競歩においては心肺を追い込むのはフォームへの技術が高まった上で行うことだということを覚えておいてください。
     

     

     


    また、心肺を追い込む前に超えなければならないハードルとその優先順位をつけてみましたので、参考にしていただければと思います。
     

     


    優先度1 失格しないフォームを身に付ける
    優先度2 止まらず、継続してより長い距離を競歩できる(ゆっくりでもOK)
    優先度3 流し程度のスピードでも違反しないフォームを身に付ける
    優先度4 美しいフォームを維持する

    優先度5 心肺を追い込む

     



    ここで言いたいのは、心肺を追い込むというのは、失格しないフォームがあってこそのものということです。

     

     


    技術がないのに追い込みすぎてしまう選手は、タイムを落してフォームを維持できる練習に変更することです。

     

     


    また、逆にフォームの技術が高いような人は、もう少し心肺を高める練習を多め(強め)にしてみると良いでしょう。

     



    そして、競歩で強くなるために、私なりの大切にしている考え方として、

     

     


    ・自分のコントロールできるフォームの範疇を超えて練習しないこと
    ・コントロールできるフォームの範囲を徐々に大きくしていくこと

     

     


    という意識を持って練習するようにしています。

     



    こうしていると、タイムはさほど速くなくても、納得のいくフォームで練習できたことに「良い練習ができた」と感じることができたり、

     

     


    実力がついてくる(コントロールできるフォームの範囲が大きくなってくる)と、いつも通りに歩いているつもりでも「タイムを見ると、なぜか速く歩けている」ということを感じられるはずです。
     

     


    では本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

     

     

     

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