身体の構造を知っておくと何かと役に立つ
こんばんは、山田です。
昨日一昨日と、地元の中学生に競歩指導をしていました。
毎年、高畠大会では、中学生の3km競歩の部があり、地元の中学生に参加していただいています。
現在、全中の正式種目として競歩は採用されていないため、なかなか中学生が競歩に触れたり、体験することがありません。
なので、「競歩の技術を高める」ということももちろん大切ですが、何より競歩という競技に触れて、楽しんでもらうことができたらいいな、という思いで、指導というより「競歩体験」というテーマで行いました。
子どもたちは、素直でまじめな子ばかりなので、一生懸命取り組みます。そして、非常に吸収が非常に早いです。
なんでだろう?と考えたときに、ふと思いついたのが、先ほども書いたように「素直さ」があるからだと気づきました。
我々大人は、年を重ねるごとに素直さが失われていきます。
それは、今までの経験や考えに囚われてしまうからです。
「今までこうだったから、次もこうだ」とか、人から教えられたものに対して、やる前から「それはおそらく失敗するからやめておこう」と行動しなかったり、
「こういう場合はこうしておいた方がいいな」と勝手に決めつけて物事をとらえてしまい、本来教えられていることと異なる(ズレた)ことをしてしまいます。
このように、経験がありすぎるが故の足かせとでもいいますか、失敗しない力が向上する分、新たなことに挑戦する力が失われていきます。
なので、我々は子どもを見習わなければなりません。
そうしないと、みるみる吸収力は落ち、失敗しない分、成功や成長することもなくなっていきます。
なので、子ども心を忘れないためにも、自分の経験に基づいた行動ばかりするのではなく、時には頭を空っぽにしてやってみる、ということも必要であるなと感じました。
ここに気が付けただけでも競歩指導をしてよかったなぁと感じています^^
ただ、命を失うようなことだけは経験に基づき、避けるようにしましょうね!笑
では本日の記事です。
今日は体の構造を知ることの重要性についてです。
競歩の技術やタイムを伸ばすうえで、身体の構造を知っておくことは非常に重要です。
みなさんは、以下の5つを読み、いくつ理解し、体現することができるでしょうか?
・大殿筋を引き締めて歩け
・内転筋を意識しなさい
・腸腰筋の強化がタイムのアップに繋がる
・大腿骨と骨盤の付け根から足を振り出すイメージで
・大腿四頭筋を緊張させてみて
もし、以上の5つすべてを体現できれば、身体の構造に対してのリテラシーはまずまずあると言えます。
しかし、「ほとんどわからなかった」もしくは「聞いたことはあるけど、意味は分からない」という方は、身体の構造について少し知っておく必要があるかもしれません。
なぜ知っておく必要があるのか?というと、身体の構造を知ることが、あなたのタイムアップに繋がるからです。
というのも、筋肉や骨格など、身体の内部の構造を知っておくと、練習や筋トレ、ストレッチなどで意識する際に、ピンポイントで意識すべきポイントに意識を置くことができます。
反対に、身体の構造を知らないと、意識したい部分が理解できません。
意識をしている状態と、意識をしていない状態での筋トレの効果は約3倍異なる、という研究は非常に有名ですが、
「分かっていて意識できる」ことと「分かっていないのに、分かったつもりで意識している」のではトレーニング効果に天と地ほどの差があります。
ですので、身体の構造を理解しておくことは、意識できる力を高め、トレーニング効果を上げることに直結します。
とは言うものの、私自身も人体の構造について詳しいか、といったら、大学の生理学の単位を取得できる程度で、そこまで知っている、というわけではありません。
なので、人間の体はこうなっていて、ここはこんな感じの動きができて、ここにはこういう風に筋肉・骨がくっついているんだな、というくらいの認識を最低限持っている必要がある、ということです。
ただ、私も高校2年生の時に、肩と腰股関節周りの構造について、20kmW元日本代表の杉本選手に、教えていただく機会がありましたが、最初はちんぷんかんぷんで、それを知る意味がよく分かりませんでした。
ですが、構造を理解しておくと、物理的に身体で「できること」と「できないこと」が分かるようになります。
構造を知っていれば、本来できるはずの動作も、知らなければできないことになってしまい、
反対に、できると思っていたことでも、実はそれは勘違いで、構造上不可能なことがあったりなど、様々な発見があります。
なので、間違った解釈や、正しくない動きをしないためにも身体の構造を知っておくことは非常に有効であるといえます。
いきなり身体全体の構造を知るのは少しハードルが高いので、自身の取り組んでいる競技の主動筋(主に使う筋肉)やその付近の骨格くらいから始めていくとよいのではないかと思います。
では本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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